先日、あるクライアント様から嬉しい報告をいただきました。リニューアルしたホームページから、問い合わせが3倍に増えたそうです!その時に改めて感じたのが、「ただホームページを作るだけじゃダメなんだ」ということ。
「ホームページを作ったけど、なかなか成果が出ない…」
「何から始めればいいのかわからない…」
そんな悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?実は私も最初は同じような悩みを抱えていました。でも、数多くのクライアント様のサイトを手がける中で、成果の出るホームページには共通点があることに気づきました。
今回は、そんな経験から得た知識を、できるだけわかりやすくお伝えしていきます!
目的をはっきりさせよう!
「とりあえずホームページを作る」というのは、実はあまりおすすめできません。私も最初はそうでしたが、後から「こうすれば良かった」と後悔することばかりでした。
ある時、飲食店のクライアント様のホームページを制作させていただいた時のこと。最初は「おしゃれなサイトを作りたい」という漠然とした要望だけでスタートしてしまいました。でも、作っていく中で「実は予約を増やしたかった」「近隣のお客様にもっと知ってもらいたかった」という本当の目的が見えてきたんです。
結局、いったん制作を中断して、改めて目的から見直すことに。「予約動線の確保」「地域性のアピール」「人気メニューの紹介」など、具体的なゴールを設定し直しました。すると不思議なことに、デザインの方向性もコンテンツの内容も、自然と決まっていったんです。
この経験から学んだのは、目的設定の大切さです。
・具体的な数値目標(月間お問い合わせ30件など)
・達成したい時期の設定
・ターゲットとなるお客様の具体的なイメージ
・競合サイトとの差別化ポイント
お客様目線のデザインがカギ
デザインって、実は奥が深いんです。「かっこいい」「おしゃれ」なデザインを目指すのは素晴らしいことですが、それ以上に大切なのが「使いやすさ」です。
私の失敗談をお話しすると、あるクライアント様のサイトで凝ったアニメーションを入れすぎて、スマホでの表示が重くなってしまったことがありました。結果、閲覧数が激減…。この経験から、シンプルで見やすいデザインの大切さを学びました。
特に印象的だったのが、あるコスメブランドのホームページ制作です。当初、華やかなアニメーションや装飾的なデザインを提案したのですが、クライアント様から「むしろシンプルな方が商品の良さが伝わるのでは?」というアドバイスをいただきました。
実際、デザインをシンプルにしたことで、商品の写真や説明文が際立ち、結果的に購入率が上がったんです。この時、改めて「デザインは目的を達成するための手段」だということを実感しました。
気をつけているポイントをご紹介
・スマホでの見やすさを最優先する
(実は現在、ほとんどの閲覧がスマホからなんです)
・読みやすい文字の大きさと行間
(文字が小さすぎたり、詰まりすぎたりしていませんか?)
・直感的なボタンの配置
(迷わずクリックできる位置に、目立つボタンを)
・ページの読み込み速度
(3秒以上かかると、多くの人が離脱してしまいます)
・コントラストの確保
(背景と文字の色の組み合わせは特に重要です)
魅力的なコンテンツづくり
「どんなことを書けばいいんだろう?」これも、よくある悩みの一つですよね。実は私も最初の頃は、「かっこいい言葉を並べなきゃ」と思い込んでいました。でも、それは大きな間違いでした。
ある時、介護施設のホームページを制作させていただいた時のこと。最初は「充実した施設」「心のこもったケア」といった抽象的な表現を使っていたんです。ところが、施設見学会でご家族の方々と話をする機会があり、そこで気づいたんです。皆さんが本当に知りたいのは、「具体的な一日の流れ」「食事の内容」「スタッフの対応例」といった現場の生の情報だったんです。
この経験から、コンテンツ作りで大切にしていることがいくつかあります。
まず、お客様との会話を大切にすること。メールやお電話での問い合わせ内容、実際の商談での質問など、全てがコンテンツのヒントになります。私の場合、スマートフォンのメモ機能を使って、気になった質問や話題はすぐにメモするようにしています。
次に、実例を積極的に使うこと。「安心」と書くより、「24時間体制でスタッフが常駐」と書く方が、ずっと伝わりやすいんです。写真や動画も効果的です。ある不動産会社様のサイトでは、物件紹介に「日当たり」という言葉を使うのをやめ、「午前10時の室内の様子」という動画を載せたところ、見学予約が増えたという例もありました。
継続的な改善が成功への近道
「ホームページは作って終わり」。これが最大の落とし穴かもしれません。実際、過去の私もそう考えていました。でも、あるクライアント様との出会いで、その考えは大きく変わりました。
そのクライアント様は、毎月必ずホームページの分析時間を設けていました。アクセス解析ツールを使って、よく見られているページ、離脱率の高いページ、滞在時間の長いコンテンツなどをチェック。そして、気になる点があれば、すぐに改善するというサイクルを回していたんです。
最初は「そこまでする必要があるのかな?」と思っていた私ですが、3ヶ月後に驚くべき変化が。コンバージョン率(お問い合わせや購入などの目的達成率)が、なんと2倍以上に向上したんです!
具体的な改善例をいくつかご紹介
・アクセスログから、スマートフォンからの訪問が8割を超えていることが判明。スマートフォン版のデザインを全面的に見直しました。
・ヒートマップ分析で、重要な情報が画面の下の方にあることが判明。レイアウトを変更したところ、クリック率が向上。
・お問い合わせフォームの入力項目を見直し、必須項目を減らしたことで、送信率が1.5倍に。
【まとめ】成功するホームページづくりのポイント
ここまで読んでいただき、「やることが多すぎる!」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。でも、全てを一度にやる必要はありません。私自身、これまでの経験から、以下のような順序で進めていくのがベストだと考えています。
- まずは明確な目的を設定する
- ターゲットとなるお客様のことを深く理解する
- シンプルで使いやすいデザインを心がける
- お客様目線のコンテンツを用意する
- 小さな改善を続けていく
大切なのは、完璧を目指すのではなく、お客様の声を聞きながら、少しずつ良くしていく姿勢です。私自身、今でも日々新しい発見があります。
最後に、これまでお世話になったクライアント様から教えていただいた言葉を紹介させていただきます。
「良いホームページとは、お客様との対話を生み出すものである」
この言葉の意味を実感できるようになったとき、私のホームページ制作は大きく変わりました。皆さんも、ぜひこの気持ちを大切に、素晴らしいホームページを作っていってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、具体的なデザインテクニックについてお話ししていく予定です。